エピソード3-3「運命は変えられる?」

 
「ぼくが未来を創る??

アーシャは人を神様だって思ってるの?」

 

ぼくは笑ってしまった。

でも、アーシャの顔は真剣で、そして神秘的な顔になっていた。

 

『そうだよ。

人は神の一部だ。

 

波が海の一部であるように。

葉や枝が木の一部であるように。

 

君はこの世界を創造した「神」と呼ばれる存在の一部なんだよ。

 

「神」と呼ばれる存在の一部である君は

「神」と同じ「創造する力」を与えられているんだ。』

 

「なんだか・・・壮大な話になってきたね。

アーシャはもしかして、宗教に入ってるの?」

 

『宗教には属していないよ。

 

この世界を創造した神の存在は信じるけど、

ぼくは1人の人を崇めることはしない。

組織に属すということはしない。

 

神は教会や神社にはいないよ。

 

神は全てなんだよ。

どこにいても神を感じることができる。

そして全てに神は宿っている。』

 

「そんなこと考えたこともなかったな・・・。

 

ねえ、アーシャ。

ぼくの気持ちが未来を創るとして、

どのくらい先の未来を創るの?」

 

『いつも、今この瞬間は過去になり、そして未来が訪れている。

 
「あのね」と言ったら、もう「あのね」は過去にある。

「あのね」と言おうとしているときは「あのね」は未来にある。
 

そういう意味では「過去」も「今」も「未来」も分かれていないんだよ。

同じところに、同時に存在しているんだ。

 

だから「未来」と考えずに「目の前の現実として現れる」と考えてもいい。

 

優くんの「気持ち」が優くんの「現実」を創るんだよ。

だから気持ち・気分・感情が大切なんだ。

 

今、良い気分でいる選択が、次の瞬間の未来(現実)の優くんにも良い気分を与えてくれる。

良い気分でいることの繰り返しで、良い人生は創られる。』

 

「・・・。」

 

『優くん?聞いてる?』

 

「・・・なんだか、頭使いすぎてお腹すいた。」

 
 

<幸せ脳のつくり方メモ>

・「気分」というものは意識して自分で選択していくもの

・この世界は今、自分が抱いている感情と同じような種類の現実を自分自身の未来に引き寄せる。

・良い気分でいることの繰り返しで、良い人生は創られる

 

<読んでくださる皆さまへ>

「」=優が話しています。

『』=アーシャが話しています。