エピソード7-4「なんのために魂を成長させるの?」
「そもそも、なんのために魂を成長させるの?」
『それはね、
大いなる存在が、それを望むからだよ。』
「大いなる存在?」
『大いなる存在は「神」や「宇宙」と呼ばれているもの。
大いなる存在とぼくらは、もともと1つの存在なんだ。
分けられていない。
個ではない。
全なんだよ。
ぼくらは、大いなる存在、そのものと言ってもいい。
優くんの魂は、宇宙そのものであり、繋がっている。』
「ぼくが?」
『うん。
みんなそうなんだよ。
忘れてしまっているだけなんだ。
宇宙は拡大と成長を常に繰り返している存在なんだ。
だからね、人間も1人1人が「成長をしたい」という欲求をもっている。
人間、1人1人の成長が宇宙の成長に繋がっている。
人間、1人1人の魂の成長こそが、宇宙の望みなんだよ。
成長とは言ってもね、
テストで良い点を取るとか
いい会社に入るとか
人より優れているとか
そういうことではないんだよ。
1人1人が自分にとっての心地良い日々に気付き、
その日々を創造し、喜び、満たされた人生を創っていく。
花は一輪一輪が美しい。
同じ種類の花はあっても、
まったく同じ花はこの世界に存在しない。
それぞれが唯一無二だ。
花は決して争わない。
どちらが美しいかなんて、気にしない。
だって美しさに優劣はないから。
人間もそうだよ。
それぞれの心地良さを大切に
その人らしく、美しく咲くんだ。
それが成長だよ。
宇宙は、全ての人を愛している。
1人1人の幸せが、宇宙の喜び。
1人1人の魂と宇宙は繋がっている。
魂の成長は宇宙の成長につながる。
覚えておいて!
「心地良い」とき人は成長している。
宇宙に貢献している。
喜びや愛や調和や穏やかさ豊かさ。
そういう気持ちこそ、宇宙が望むもの。』
「「心地悪い」気持ちを感じているとき、
宇宙は悲しむの?」
『悲しむというか、魂と宇宙との繋がりが滞ってしまう。
排水管が詰まってしまったときのように。
宇宙は全ての人を愛しているから、宇宙から拒絶しているわけではないよ。
「心地悪い」気持ちのとき、人が宇宙との繋がりを拒絶しているということなんだ。』
ぼくは、この人生で、何かするべきことがあるって漠然と思っていた。
そう思っている人は多いのではないかな?
でもそれが分からなくて、もがいていた。
何かしないと。
成功しないと。
ってなぜか焦っていたんだ。
でも、もがかなくていいんだ。
ぼくのやるべきことは、
ぼくにとっての心地良い人生を創ることだったんだから。
ぼくがぼくの力で心地良い人生を創ることが大切なんだ。
『優くん』
「ん?」
『ロールケーキの生地のところも、ちょっとちょうだい?』
目をキラキラさせてこっちを見てくるアーシャ。
「・・・お腹を壊すといけないから、ちょっとだけだよ。」
<幸せ脳のつくり方メモ>
・「心地良い」か「心地悪い」かは今の自分の人生が
幸せの流れにのっているかを知るための指針になる。
・魂を成長させるためにはこの人生で「心地良い」気持ちをたくさん味わうことが大切。
・心地良い気持ちを感じているとき魂の望み通りに生きているということになる。
<読んでくださる皆さまへ>
「」=優が話しています。
『』=アーシャが話しています。