エピソード15-2「心が優位になると「魂」や「高次元の自分」と繋がることができる」
『考えることではなく、感じることを大切にしてほしいんだ。
気付き、感じて、味わっているとき、思考は過去や未来をさまよわない。
意識して「気付く」ということをしてごらん。
自分を取り囲むすべての美しさに気付いてごらん。
そしてその美しさを心で感じて、味わうんだ。
するとね、脳よりも心が優位になっていることに気付くはずだよ。
心が優位になることで、人は自分の内に宿る神聖な場所と繋がることができるんだ。
神聖な場所っていうのは「魂」や「高次元の自分」のことだよ。』
「どうして心が優位になると「魂」と繋がることができるの?」
『「魂」は脳と繋がっているのではない。
「心」と繋がっているんだ。
「感じること」と繋がっているんだよ。
「感情・気持ち・気分」と繋がっていんだよ。
習慣に流されずに、目の前のものに気付くことで、自分の心は満たされていく。
どうしたら心は満たされるか?
どうしたら幸せになれるか?
それは「今」目の前にある美しさを、素晴らしさ、奇跡を味わうことなんだよ。
それがこの世界にいる意味でもあるんだよ。
この世界の美しさや素晴らしさを味わうために、ここにいるんだ。』
「だからみんな、美しい景色を見たいって思うんだね。
日々の暮らしのなかで美しさに気付くって難しいもんね。」
『気付かない人は、どんなに美しい場所にきても気付かないよ。
今日の優くんのように。
気付く人は、どこにいても、何をしていても、誰といても気付くんだよ。
そういう人はね、美しさや神秘はどこにでも散りばめられているって知っている。
だから、日々の暮らしのなかでも気付くことができるんだよ。』
「どうしたら気付くことができるようになるんだろう。」
『気付こうとすること。
意識を向けるんだ。
それだけだよ。
それにね、気付いてほしいのは、景色の美しさだけではないよ。』
「どういうこと?」
『全てに対して「気付く」ことを大切に過ごしてみて。
朝、目が覚めたことに気付いて、その奇跡を味わう。
珈琲を淹れるとき、考え事をしながら、なんとなく淹れるのではなく、珈琲を淹れていることに気付く。
掃除をしているとき、掃除をしていることに気付き、感じ、味わう。
ご飯を食べているとき、ご飯を食べていることに気付き、感じ、味わう。』
「どうしてそれを大切にするの?」