エピソード16-2「高次元の自分の波動と同調するには?」
本当は、今日の予定はカフェだけではなかった。
学生時代、仲の良かった友人の展示会に行こうと思ったんだ。
友人はプロのイラストレーターになっていた。
雑誌や本の挿絵を描いたり絵本を出して活躍しているんだ。
ずっと行けてなかった・・・。
妬ましかったんだ。
でも、多分、今なら行ける気がした。
「ねぇ、アーシャ。
お母さんって、あんな感じだったっけ?」
『あんな感じって?』
「なんだか、アーシャみたいなことを言っていたよ。」
『おかあしゃんは、ずっとおかあしゃんだよ。
高い波動をもつ人同士の会話は心地よいものなんだよ。』
「ぼくは高い波動をもっているの?」
『みんながもっているんだよ。
そうだな、少し言い方を変えるね。
高い波動と同調している人同士の会話は心地よいものなんだよ。』
「高い波動ってなに?」
『エネルギーが高いということだよ。
心地良い気分を大切に過ごしている人は、みんな波動が高いよ。
喜び、嬉しさ、感謝、幸せ、愛、調和。
そういう光のエネルギーをもつ感情と繋がっている人の波動は高いんだ。』
「そうなんだ。」
『うん。
そういう人はこの物質世界の自分と目に見えない世界の自分にズレがないんだよ。
物質世界の自分って、ここにいる優くんのことね。』
「目に見えない世界の自分は?」
『違う次元にいる優くんの魂だよ。高次元の自分ともいうね。』
「違う次元?」
『うん。目には見えないエネルギーの次元が存在するんだよ。』
「前にも、そんなことを言っていたね。
その物質世界の自分とエネルギーの次元にいる自分とのズレがないってどういうことなの?」
『エネルギーの次元にいる自分の・・・自分の魂の望みを自然とキャッチして生きることができるということだよ。』
「それってどんな生き方なの?」
『優くんは拡大と成長をしに、この地球にきているでしょ?
地球やすべての惑星も常に拡大と成長を繰り返している。
宇宙全体もそうだよ。
その宇宙の拡大と成長に人間、ひとりひとりが貢献しているんだ。
優くんの魂にも理想がある。目的をもってここにきている。
その魂の理想に沿って生きることができているということなんだよ。』
「でも、どうして波動が高ければ魂の望みをキャッチできるの?」
『魂は高次の存在。高次元の自分でしょ?
その自分は波動が高いんだ。
物質世界の自分の波動が下がっているとき、高次元の自分の波動とは同調できない。
優くんの波動が高いときに魂と繋がることができるんだよ。』
「どうしたら波動を高く保てるの?」