エピソード16-3「どうしたら波動を高く保てるの?」「過去を癒すには?」

 
「どうしたら波動を高く保てるの?」

 

『さっきも言ったとおりだよ。

喜び、嬉しさ、感謝、幸せ、愛、調和を大切に生きるんだ。

それ自体に自分がなるんだ。

 

全てに感謝して、全てを愛して生きるんだよ。

すると、物質世界の自分とエネルギーの次元の自分を調和させることができる。

 

光を見るんだ。光だけを見るように努めるんだよ。

この世界には影もある。

でもね、光のほうが大きいんだ。

 

人は心が穏やかなとき、優しいとき、喜びに満ちているとき、自然と光に目がいくんだ。

そして暗いところにいる人にとっての燈となることができるんだよ。

光がいつも、人の心を救うんだ。

 

暗いところは見ないで。

光だけを見ていくんだ。』

 

ぼくは今までの自分のことを振り返っていた。

 

「今までのぼくは、波動が低かったと思うんだ。

だって不満ばかり言っていたんだから。」

 

『でも、今は違う。

過去はいいんだよ。

もう優くんは、過去の優くんではない。

人は意識次第で、変わるんだよ。

過去は過ぎたもの。

過去は過去の自分の責任だよ。

 

今とこれからをつくっていくのは、今の優くんなんだ。

過去を反省しても、今、良い気分にならないでしょ?

もういいんだよ。』

 

「過去と向き合うことって大切なことではないの?」

 

『向き合ってどうするの?

「過去のトラウマを癒す」ということをしている人もいるみたいだけどね、それはしなくていいんだよ。

幸せになるために大切なことはなんだった?』

 

「良い気分でいること。

心地良い気分でいること。」

 

『今、光だけをみて良い気分でいれば、心地良い気分でいれば幸せは引き寄せられる。

するとね、自然と過去も癒されていくんだよ。

向き合うことで癒されるのではないんだよ。

辛い過去も、自分のなかに置いておいてあげていい。

そっとしておいてあげるんだ。

そしてね、今の自分は光だけをみる。

良い気分でいられる選択をしながら生きていく。

すると「辛い過去の自分」にもたくさんの光がふりそそぐ。

光をたくさん浴びた「辛い過去の自分」はいつの間にか微笑んでいるよ。

光には人を癒す力があるんだ。光こそが人を癒すんだよ。』

 

「過去を癒そうと、もがかなくてもいいんだね。」

 

『そうだよ。』

 

「アーシャ、展示会の会場についたよ。少し待っていてね。」