エピソード18「全ての人が目標や夢をもっている」

 
『優くん、台所に立っているけど、何かつくるの?』

 

「プリンを作ろうかな。」

 

『さっきカフェでカレーとクリームブリュレを食べてたのに、もうお腹すいたの?』

 

「お腹は空いていないんだけど、馬渕さんのクリームブリュレが最高に美味しくて、自分でもつくりたくなったんだよ。

でも生クリームを買い忘れたから、プリンにしようかなって思って。

クリームブリュレは生クリームを入れないとつくれないからね。

ぼく、美味しいプリンを作れるようになりたいんだ。」

 

『食べたーい。』

 

「夢ちゃんが「優くんはどうしたいの?」って質問をしてくれて、ぼくはどうしたいんだろうって考えていたんだ。」

 

『答えはでた?』

 

「ぼく、夢って、よくわからないんだよ。

夢ちゃんのことではなくて夢、ドリームのことね。」

 

『全ての人が目標や夢をもっているんだよ。』

 

「ぼくもなのかな?」

 

『そうだよ。

でも、心のどこかで「自分には無理だ」と制限をしている。

自分の人生の創造者は自分なんだって気付けば、もっと多くの人が理想や夢をもつことができるよ。

宇宙に制限はないんだよ。

全てが無限にあるんだ。

 

前にも言ったけど宇宙は拡大と成長をしつづける存在なんだ。

そして宇宙の一部である人間も同じだよ。

拡大と成長をしつづける存在なんだ。
 

全ての人は魂の成長のためにこの世界にきているんだ。

魂を磨きつづけるということが、この世界にいる理由なんだよ。

美しい魂にすることが生きる目的なんだ。

 

人はそれぞれ違う欲求をもっている。

その欲求に寄り添いながら生きていくことで魂は磨かれていく。

 

「美味しいプリンを作れるようになりたい」というのも立派な夢だよ。

夢に大きいも小さいもないんだよ。

 

優くん、常に心がうきうきするほうへ進んでごらん。

心がうきうきする選択をしてごらん。

それが優くんの魂が望んでいることだよ。』

 

「ぼく・・・本当は・・・。」

 

『なに?』

 

「カフェを開く自分を想像すると、心がうきうきする・・・。」

 

『優くんは自分自身の「気持ち・気分・感情」に繊細に気付くことができるようになったね。

優くんの心は優くんの魂の望みを知っている。

心がうきうきするなら、魂もそれを望んでいるんだよ。』

 

「そうなのかな?」

 

『心がうきうきするならそうだよ。

そっちの道に進むといいよって魂も教えてくれているんだ。

優くんが心地良い気持ちを大切に過ごしているからこそ、魂と繋がりやすくなったんだよ。』

 

「でも、ぼくの夢は叶うか分からないよ。お金もないし・・・。」